元気な身体をつくろう!

あそび2024年06月21日

<元気な身体をつくろう!>

4月から新年度が始まり、早2か月が過ぎました。新しく入園した子をはじめ、進級した子もそれぞれ新しい環境に慣れてきて楽しく過ごせるようになってきている頃ではないでしょうか。

新年度が始まり、新しい環境で頑張ってきたこの2か月、疲れが出て体調を崩してしまうお子さんも多かったかと思います。

これから1年、2年、と続いていく保育園生活、お子さんが楽しく過ごすために、そして保護者の方が安心してお仕事に励むためにも欠かせないのが、なんといってもお子さんが元気でいること‼ただただ元気でいてくれることほどありがたいことはないのではないでしょうか。日々の過ごし方に気を付けてあげると体調も崩しにくくなりますよ。

今回は、保育園でもお知らせしている子どもたちの元気な身体づくりのポイントをご紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<元気に過ごすには生活リズムが大事‼>

保育園では、懇談会や園だよりなど様々なところで生活リズムの大切さを度々お伝えさせて頂いています。近年のお子さんの生活リズムの傾向を見ると、就寝時間が遅い・家ではお昼寝をしない・起床時間が遅い…ということが多いように感じます。

よく育児関係の情報などでも、〇歳は△時間睡眠が望ましい、▢時までには寝かせましょう、などという情報を見聞きすることもあるかと思いますが、そうはいっても中々思うようにはいかないのが子どもとの生活ですよね。

 

そんな生活リズム作りのために声を大にしておすすめしたいのが、たくさん身体を動かしてあそぶこと、です‼

 

こう書くと、当たり前のことではありますが、DVDやタブレット端末などのメディアツールが子どもたちにとっても身近なものになっていたり、車など便利な移動手段が気軽に利用できるといった子どもたちをとりまく近年の状況をみると、意外とこの”たくさん身体を動かしてあそぶ”ことが十分にできていなかったりするのではないかと思います。おうちでは動画を見て過ごしている…。大人のショッピングに連れられカートやベビーカーに乗っている…。おでかけの移動で長い時間車にゆられている…。こういう時間ばかりになってはいませんか?大人の行動にあわせていると、ついこういう時間が多くなってしまいがちになることもあるのではないでしょうか。

 

そういう時間ばかりではなく、お子さんが自分で自由にたくさん身体を動かすことが大切です!保育園でも、日中の時間帯、とくに午前中は1日の中で一番活発に活動する時間です。園ではどんなことをして身体を動かしてあそんでいるかを少しご紹介していきます。

 

<園での運動いろいろ>

    ベランダで日光に浴びたり、気持ちの良い風を感じたりして過ごしています。

 「あたたかいね」「風が気持ちがいいね」と季節の変化を言葉にしながら日光浴を楽しんでいます。

 乳児園庭へ出て芝生に触れてみたり、虫を発見したりしながらお散歩をすることもあります。

 

 

乳児期はたくさん動いたり遊びながら自分の身体を知っていくことがとても大切です。室内でも動きたい!欲求を叶えられる様に運動遊具が設定されています。

押し箱を押し歩いたり、中に入ったりと全身を使って遊んでいます。少し大きい押し箱で足が届かないと壁や棚の近くに持って行き、つかまりながら入ったりとよく考えています。

室内やベランダであそぶ太鼓橋も、両手足を使って、様々な体勢をとりながら渡る必要があるので、とってもいい運動ができます。初めの頃は登り方がわからなくて、助けを呼ぶ事もありました。くり返し遊ぶうちに体の使い方を覚えて、上手に昇り降りしています。

 

 

南テラスでは思いっきり「まてまてー」と追いかけっこを楽しんでいます。「追いかけてー」と大人に手招きして誘う姿もありますよ。1本橋の上をバランスを取りながら渡っていくときも、怖いと思うとちゃんと手をついて身体を支えている姿もあります。

沢山遊ぶ中で自分の出来る範囲を知っていき、安全に降りたり、渡ったりする方法を学んでいきます。大きな怪我に繋がらない様になる為にとても大切な事です。

成長して身体が大きくなると、動きも大きくなり出来る事も増えます。それに伴い、転んだときの怪我が大きくなりやすくなってきます。その時に自分の身体の使い方を知っていると、小さな怪我だけだったり、安全に動けるようになることに繋がります。

今からたくさん身体を動かして身体の使い方を獲得していきたいですね。

 

乳児園庭にはかりんの木が植えられていて、一生懸命に木登りしていますよ。木登りする機会は昔に比べて少なくなっているのかなと思います。

木は運動遊具と違って、自然の物なので登りやすくなってはいません。子どもがどこに足を掛けたらいいのかな?どこを 持ったらいいのかと考えながら、身体を動かしていく必要があります。頭も使い、全身も使って遊べる木登りはとってもいい経験になりますね。

 

 

 

こんな風に子どもが自分で自由にたくさん身体を動かす経験をしていくことで、自分の身体を知り、動かし方を学んでいきます。そして、太陽の光を浴びてたっぷり身体を動かすと、お腹もすいてよく食べられるし、疲れてよく眠れるようにもなります。園での子どもたちの様子を見ていると、やはりよくあそび、よく食べ、よく眠る子は体調を崩しにくいと感じます。よく身体を動かしてあそぶことは、規則正しい生活リズムにもつながっていきます。そしてその規則正しい生活リズムがあるから子どもは元気にあそぶことができる…そういう良い循環が生まれていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

子どもはたくさんあそんで楽しく、疲れてよく眠ってくれると大人の自分時間にもなりますね!

 

これからの季節、夏休みなどで家族でおでかけする機会も多くあると思います。そういった中にも、子どもが自由に活発に動いてあそべる時間を作ってあげてくださいね。また、だんだん蒸し暑い日も増えてきて子どもたちも疲れやすい季節でもあります。おでかけを楽しみながらも、ぜひお子さん中心のスケジュールで行動し、楽しんだ後は疲れを取る時間のことも考えてあげてくださいね。

 

 

 

 

 

歯科検診 ~ふじ組のあそび~

あそび2024年06月05日

先日保育園のホールで「歯科検診」がありました。

事前に話をしていたとは言えいざ「検診に行くよ!」と声をかけると小さい子は少し緊張した面持ち。

列を作って順番を待っていると・・健診が始まりました。

ほとんどの子が自分で大きな口を開け先生の前へ。

大人は少し体を支えてあげるだけで大丈夫だったんですよ。

 

さて、部屋に帰って来たふじ組の子たちはその経験を早速あそびに活かします。

「え~と・・どんな道具が必要かな」

準備をしているうちに検診ではなく歯医者のイメージになっていきましたがそれもまたよし。

やりたい事、イメージした事をカタチにしていくのは面白くもあり難しくもありますが

だからこそ自分で考えて作り出していく「あそび」って貴重であり大切であり・・

子ども達にはなくてはならないものだと思っています。

歯医者さんの後ろに倒れていく椅子をどうやって作るのかな・・と思って見ていたら

ベンチを並べてベッドにし始めました。面白いアイディアですよね。

すると隣には受付も出来てきましたよ。興味津々な小さい人たちが集まってきました。

診察室と受付の間にはカーテンも。

「見えないようにして。」と子どもからの要望です。

あそびを進めていくうちに看護師さん役の子も入ってきました。

こうやって役が増えてあそびが広がって行くんですよ。

役が増えるとその分コミュニケーションを多くとらなければならなくなります。

けれどそのやりとりの中から子ども達は多くの事を学んで行くんです。

相手の気持ち、自分の気持ち、状況などそこをどうやって折り合いをつけていくのか・・

そこは大人の出番ではなくそっと見守るようにしています。

時にはケンカ、時には言い合い、それもこれも大事な経験です。

さあまた新しい患者さんがやってきました。

「横になってくださ~い」上手に案内しています。

歯医者さんの隣ではなにやら料理作りが始まっています。

「何してるの?」と聞くと「歯医者さんが終わったらごはんにする!」との事。

大忙しだった歯医者さんの仕事がひと段落すると

みんなでお疲れ様!のごはん会が始まりました。豪勢な手作り料理がならんでいますね。

こんな風なあそびの繋がりもふじくみのあそびの面白さだなあと思っていつも見ています。

さて、翌日。

今度は違う子たちが歯医者さんにやってきました。受付に絵本も用意されていますね。

今日は先生役が昨日と違う子になっているようです。

そしてこの日は、なんと!うがいのバケツも登場。

歯医者さんの経験がある子が用意したようです。気づきや見立てが面白いですよね。

あらっ・・あそんでいくうちに歯医者さんから病院に変わっていますね。

「あそびは子どものもの」

だからこそこうやって変化しどんどん楽しく面白くなっていくのを見るのが

私たち大人の楽しみのひとつでもあるんですよ。

 

経験をあそびに活かしていくのが得意なふじ組。

だからこそ沢山いい経験をさせてあげたいですよね。

毎日の色々な出来事、家族とのお出かけ、お手伝い、見たもの、聞いた事・・

これからもそれらをあそびの種として拾い上げみんなのあそびとして

活かして行きたいと思っています。