食事
育児2022年07月07日
今回は乳児編!保護者の方々からの悩みの声も多い、”食事”について取り上げたいと思います。
お家でお子さんの食べ方や、食べさせ方に困ったり悩んだりすることも多いかと思います。
今回は食器具や子どもの食べ方を助けるポイントを少しご紹介したいと思います。
園では子ども一人ひとりの発達(握る力や器用さ、意欲など)に合わせてスプーンの種類を変えたり、スプーンの持ち方を知らせています。
《スプーンの持ち方いろいろ》
まずは…
〇上握り
子どもが自分でスプーンを持ち始めるときの最初の持ち方です。これはわしづかみで持つ状態と同じで、子どもにとっては一番持ちやすい持ち方です。握りが安定し、扱いやすいのでこぼしも少なくなります。
〇ペン持ち
上握りが上手になり、指先が器用になってくると、上握りの状態から人差し指と親指が出て二点で持つような形になります(下の写真のような持ち方です)。こうなると次のステップへの目安です。
ペン持ちを教える時は、親指と人差し指を立ててピストルのような形を作り、その形のままスプーンを乗せてあげて指でつまむようにして持つことを知らせていきます。大切なのは中指が上に出ないこと。鉛筆やお箸の持ち方にも影響するので、よく見てあげたいポイントです。
お箸を持ちたがる子もいるかと思いますが、お箸を正しく持つ力が備わっていないうちから持たせてしまうと変なクセがついて直すことが難しくなります。お箸を上手に持つにはお箸を支える指先や手首が発達していることが重要です。まずはきちんとスプーンやフォークが使えているかをよく見てあげましょう。お箸は幼児になってからでも遅くありませんよ(保育園の給食では年長の秋~冬に使い始めます)。
《子どもの食事を助けるポイント》
◎子どもがすくいやすい食器やスプーンを選ぶこと。
◎スプーンにのせやすい大きさに切るなど、子どもが自分ですくいやすい形態にしたり、すくいやすい食べ物を用意する。
◎足が床にしっかりついていること。
これらのことを気をつけてみると、子どもが自分で食事をしやすくなり、大人もずいぶん助けやすくなると思います。
また、子どもの食事の所要時間は20分程度が目安です。せっかく作ったのに…とか、栄養が不足するから…とか、色々な思いもあるかと思いますが、あそび始めてしまったらダラダラと食べ続けずに終わりにしましょう。次の食事のときに食べれば大丈夫です。
子どもの食事の悩みは尽きないものですよね。今回ご紹介した中で、なにか参考になりそうなことがあれば、ぜひ取り入れてみてくださいね。上手にできたら褒めてあげ、一緒に楽しい雰囲気で食事ができるといいですね。