あそび2025年03月25日
2歳児クラスになると心身ともに成長し運動機能も十分に備わってくることから、園外にお散歩に
出るようになります。まだ始めの頃は園庭や南テラスで遊ぶことが多いのですが、水遊びが終わり
秋頃から行き始めることが多いです。
お散歩は子どもも大人も楽しい気分になるのですが、楽しいだけではありません。
まず、お友達と2人で手を繋いで園外の道路を歩くことになります。
皆さんのお子さんは手を繋いで歩けますか? 手を繋ぐことってなかなか難しい事でもあります。
散歩先はあまり交通量が多くない場所を選びますが、それでも横断歩道を渡る際には「車が来ていないかな?」
と左右を確認して手を挙げて横断歩道を渡るように知らせています。
歩いている時にもフラフラしたり手を離して飛び出さないことも子ども達に伝えています。
目的の場所に着いたら繋いでいた手を離して遊びます(手つなぎも緊張しますので…)。
すみれ組の最初のお散歩先は、園の近くの「神明神社」になります。
皆さんは神明神社をご存じですか?
大きないちょうの木があって、ちょうど乳児クラスの子が遊ぶのにもってこいの広さがあります。
神社に着いてまず「すみれ組の子ども達がここで遊ばせてください。」とお願い⁈というかお参りを
してから遊び始めます。
葉っぱや木の実、虫を探したり園から持参した縄跳びやしっぽ取りで遊びます。
園庭と違って広い空間で走ることができて景色も自然に囲まれて開放的になります。
秋はいちょうの葉っぱが黄色く色づいてきれいです。冬は赤いナンテンの実やオレンジ色の実が
なっているのを見たり自然に触れています。
小一時間ほど遊んだら保育園に戻ります。来た道をまた戻るのですが、帰りは遊んだ後なので
少々お疲れ気味の子ども達。歩くスピードも表情もちょっとどんよりしていますが「頑張って歩こうね~」
と大人に励まされて帰ります(ーといっても園から大人の足で5分もかからない場所ですが…)。
2歳児クラスですと他には「天神さま」と呼ばれている拝島天神社、日吉神社、第二公園などに
遊びに行くことが多いです。拝島保育園の近くで皆さんのお宅からもご近所なので、是非お休みの日に
ご家族でも遊びに行かれてみてはいかがでしょうか。
あそび2025年03月05日
登園時離れる時に泣いていると、保育園楽しんでいるのかな?ずっと泣いていたらどうしよう…と不安になりますよね。笑顔で部屋に入っても今日はどう過ごしたのかな?楽しかったかな?と気になると思います。帰りの時に「こんなことをしていたよ」と話を聞くと思いますが、聞いても想像が難しい中で少しでも想像がしやすくなるといいなと思い、今回はもも組の1日を紹介したいと思います!
~登園~
4月の頃は泣いてしがみついて離れなかったことが懐かしいですね。今では笑顔で「おはよー」と入ってきます。たまに寂しくなって泣く事もあるけれど、すぐに泣き止んで遊び始めています。また泣いていると「あそぼ」「だいじょうぶ?」と先に登園していた子が慰めてくれて遊び出す事もあり、とても微笑ましいです。
~室内遊び~
お部屋には様々な道具があり、自分でやりたいことを見つけて遊んでいます。お皿やボウル、タッパーにチェーンや花ビーズを入れて食べる真似をしていたり、お料理の真似をしているのか何かを振りかけて混ぜたりと見ていて面白いです。お部屋の中でも身体を動かして遊べるように立ち台、パック椅子、アーチス等の遊具もあります。
~戸外へ出る~
外へ出る前にオムツ交換、帽子、靴下など外に行く準備を一緒にします。4月から継続して積み重ねているので、自分で出来る事も増えていますよ。それぞれに合わせて難しいところは助け、出来るところは見守っています。自分でやりたい気持ちも出てきているので、自分で出来るようになるととっても嬉しそうです。大人が手伝う方が早くできますが、一緒に・自分でやっていくことで子どもの自信に繋がり、生活習慣も身についていきます。時間に余裕がある時は一緒にやってみてくださいね。

~戸外遊び~
雨が降っていない日は南テラスや乳児園庭で遊んでいます。ボールやフープなどを使って体を動かしたり、「まてまてー」と大人も一緒に走って楽しんでいます。大人を見て追いかけてよーと誘ってくる事もあります。砂場ではお皿やコップにスコップで上手に砂を入れたり、移したりと集中して遊んでいますよ。葉っぱやお花、虫を探したり、「今日は寒いね」「風が強いね」と話しながら季節を感じられる様に話しています。
~戸外から入室~
戸外へ出るところで行った準備と反対の手順で自分で脱ぎしまうようになっています。大人が手伝わなくてもあっという間に自分の場所に戻せている子も居ます。保護者の方がつけてくれたフープがある為、掛けやすそうですよ。
~着替え・排泄~
5人で入室した後は遊びに戻ります。その後1人ずつ着脱・排泄に誘い、汚れた衣服の準備をします。ズボンが泥だらけの時は遊びに戻る前に履き替えていますよ!毎日行っていることなので何を用意すれば良いのか分かり、大人が言わなくても準備出来ている子も増えてきました。ズボンはウエストゴムを持ち引っ張り、Tシャツは片腕ずつ引っ張り脱ぐ事を習得中です。排泄ではオムツが濡れていない子は便器に座っています。排尿出来ると「でたよ~」と教えてくれたり…少しずつ慣れていきトイレで排泄出来る事は気持ちがいいんだ!と思えるようになって欲しいですね。
~食事~
みんな大好きなお昼ご飯!大人がエプロンを着けると遊んでいた遊具を片付けて、手を洗い自分の席に座ってエプロンして、食器を並べて配膳を待ち…様々な手順を踏み食事へ向かっています。個々で食べる量や助ける部分が異なるので合わせて配膳介助しています。「これ美味しいね」「にんじん?」等会話もあり、気持ちが良い雰囲気で食べられる様に意識しています。初めての物は躊躇する事も多いですが、大人が食べてみようかな~と一緒に食べると子どもも食べてくれたり…食べてみたら美味しいと分かったようでおかわりをする子も!美味しそうに食べていて見ていて幸せな気持ちになります。
~午睡~
自分の場所が決められています。食後Tシャツを脱いで半分にして畳んで自分のカゴの所へしまいコットに向かいます。4月は自分で寝られなかった子も今では「おやすみ」と声を掛け布団を被せると自分で寝られます。午前中沢山遊んで美味しいご飯も食べてぐっすり💤
~おやつ~
午睡明け、肌着を着替えてから服を着てオムツ交換し遊んでいます。大人がおやつの準備を終え、マスクやエプロンを着け始めると片付けをして手洗いに並びます。遊びながらも楽しみなおやつ!は忘れません。手洗いも上手になり、袖をまくる、蛇口の開閉、手をキレイに拭くを「自分で(やりたい)」と言う子が増えています。「今日のおやつは○○だよ」と伝えると「やったー!」「おいしそう!」と盛り付けを待っています。最近はおやつの名前を言って「おかわりちょうだい」と言ったり「牛乳とお茶ちょうだい」と2つお願いできたりと子どもの成長を感じます。4月は子どもの視線や仕草を見て「おかわりする?」と聞いていたのに…すごいですね。
~降園~
おやつを食べ終えた後、3:30頃からお家の方のお迎えが始まります。子どもたちは自分のお迎え時間が分かっていて時間が近づくとソワソワしてきます。お迎え時間に合わせてオムツ交換、手拭きタオルを畳んで汚れ物カゴにしまい、遊んでいた遊具を片付けます。お迎えの時に見せる笑顔は本当に可愛いです。元気にまた明日~!
その他2025年02月25日
SNSで活躍されている、藤原里美先生に多様な子どもたちの理解と支援についてお話をして頂きました。職員全員で研修に参加し子どもの助け方を学びました。お話だけでなく身体を動かしたり、ゲームをしたりと楽しみながら学ばせていただきました。
共感できるお話がたくさんあったのでその中の一部を紹介したいと思います。
~苦手でいいんだよ~
苦手なことがあると聞くとマイナスに感じることがあるかもしれませんが、それぞれ身長が違う様に苦手な事や得意な事があります。自分の傾向を知り対策を立て、苦手があっても工夫で乗りきれるように考えていく事が大切になると教えていただきました。自分の傾向を知るには、苦手なことに目を向けて認めることが必要になります。認めることはマイナスな事ではなく、前に進んでいける大切なことで、ダメな自分でも良いと思えるのが自己肯定感だそうですよ。認めることができることで対策を考えていけるのだそうです。子ども達と一緒に対策を考えていき、「〇〇はできないけど、〇〇はできるよ!」と自信を持って話せるように関わっていきたいと思いました。
~遊び心を持って子どもと関わってみる~
いけないことはしっかりと伝えなければと思い、子どもに関わることがあると思います。伝えていく事はもちろん大切な事です。しかし、時には遊び心を持って子どもの気持ちを切り替える助けをすることも必要だと教えていただきました。
公園から帰る時や保育園でいうと外遊びからお部屋に戻る時に「まだ遊びたいよー」と切り替えが難しい時があると思います。そんな時「もう入る時間だよ」と言ってもスムーズにはいかないことが多いです。そんな時は切り替えポーズを子どもと決めていると、子どもの気持ちが切り替わりやすいと教えていただきました。子どもの好きな動物やキャラクターのポーズを一緒に考えると良いそうです。今度は何のポーズにしようかと話すことも楽しい時間になっていきますね。気持ちの切り替えが必要な場面は1日の中に沢山あると思います。遊び心を持って関わることで、子どもと大人の葛藤を減らし気持ちよく過ごせるヒントになりますね。子どもが思わず楽しくなり、気持ちが切り替わるように遊び心を大切にしたいと思います。
子どもたちは性格も得意なことも苦手なこともみんな違います。そんな子どもたちが自分らしく伸び伸びと力を発揮できるように安心して保育園生活を送ってもらいたいと思っています。研修の中でも何度も出てきましたが、どんなことを感じているのだろう…何につまずいているのかな?…どんな方法の時に成功したか…など子どもの姿をよく見て寄り添い考えていくことが大切だというお話しでした。大人に寄り添ってもらえると子どもは安心して自分のやりたいことや気持ちなどを表現でき力を発揮できるそうです。
大人のものさしではなく、子ども目線で考えていくことの重要性や環境を整えることで子どもの力が発揮できる幅が広がることなどを再確認することができました。子どもたちも自分らしく「自分はこんなことができる」「こんな自分が好きだなぁ」と園生活の中でたくさん感じて自信へとつなげていってもらいたいなとも思いました。

あそび2025年01月15日
拝島保育園の子どもたちが大好きなわらべうた。小さいうちは大人が歌っているのを聞いたり、だんだんと一緒に仕草ができるようになっていき、幼児クラスでは集団で遊び楽しむ姿も見られるようになります。どの年齢でも心地の良いわらべうたが大好きです。幼児クラスでは日頃遊びの中で楽しむだけでなく、行事の時は親子で遊んだり、みんなの前で披露する事もありますよね。そんなわらべうたを0歳児クラスでは高月齢の子も低月齢の子も楽しめるように日々様々なうたを歌っています。拝島保育園で大切にしている「わらべうた」が0歳児クラスではどのように楽しんでいるのか、また大人はどのような事を大切にしながら歌っているのかなどを見てもらえたらと思い、今回はつくし組でのわらべうたの様子を紹介したいと思います!

♪うえからしたから♪
布を使ったわらべうたで、うたに合わせて布を上下に振ります。このうたを歌い始めると、自分で布を取りに行って近くに来たり、「うたって~」と大人に布を持って来る子もいます!このように仕草などだけでなく、布や遊具を使って歌う事もあります。音や素材の性質などを感じる事も出来ますね。


♪ジージーバー♪
大人の声に合わせて「いないいないばあ!」のように布から顔を出します。始めは大人がやっていたのを見て楽しんでいます。次第に自分で「ばあ!」と布から顔を出す姿も見られるようになりました。 笑顔で顔を出すのがとても可愛いです!小さいお友達も大人のことをじーっとよく見てうたをきいています。大人も視線を合わせながらゆったりと歌うように心がけています。



♪うまはとしとし♪
このうたは馬に乗っているようなイメージでリズムに合わせて身体を弾ませてあそぶわらべうたです。子どもが自然とジャンボクッションにまたがって身体を動かしたり、周りで座っていた子もその場でリズムに合わせて身体を上下に弾ませて楽しんで聞いています。みんな大好きなのでこのうたを歌い始めるといつもたくさん集まってきます。


♪おちょず♪
つくしぐみで大人気の仕草をしながら歌うわらべうたです。掌を人差し指でつつく「ねんねつぼ」や口に手を当てる「あわわわ」頭を両手でたたく「おつむてんてん」など様々な仕草があるのですが、大きい子たちは大人をよく見て一緒に仕草をしながらうたを楽しんでいます。この仕草がまたたまらなくかわいい子どもたち!好きすぎて「もう一回!」のリクエストがエンドレスになる事も…(笑)。



♪にぎりぱっちり♪
シフォン布を手の中に握って、うたに合わせて振り、最後の「ピヨピヨピヨ」のところで手を開きます。シフォン布がふわふわっと出てくるのを見て大喜びの子ども達♪


わらべうたを大人が表情豊かに楽しみながら歌っていると、まだおしゃべりが難しい0歳児の子どもたちも、リズムに合わせて楽しんだり、真似してみたりしながらスキンシップを通してやりとりを楽しんでいます。子どもと視線を合わせて歌うことを意識していて、子どもと一体となり楽しむことでなんとも言えないゆったりとした時間が流れます。また、子どもたちの嬉しそうな表情がとてもかわいく大人も癒されています。便利な世の中になり、子ども時代からスマートフォンやYouTubeなどメディアと触れる時間が長くなっているので関わり合いを学ぶ時期だからこそ、ゆったりと目を合わせながら心地よいわらべうたを子どもと一緒に楽しんでみてくださいね。
育児2024年12月06日
1歳~2歳児ぐらいの特徴的な姿として、皆さんご存じ”イヤイヤ期”とよばれる時期がありますよね。
園でも乳児クラスでは様々な場面でお子さんが「イヤ~!」という姿が見られます。
「自分でやりたい~!(でもできない!)」
「○○したかったぁ~!」
「いきたくない、やりたくない~!」
「よくわからないけど、とにかくイヤ~!」…などなど。
クラス内ではもちろん、送迎中の保護者の方々とお子さんとの間でのイヤイヤ大バトルが繰り広げられている様子もよく目撃されます。
おうちでもきっと同じように大バトルが行われているのだろうなあと容易に想像でき、頭が下がります。
そんなイヤイヤ期の子どもたちにどうかかわるかは、子どもにかかわるすべての大人が頭を悩ませたことのあるものなのではないでしょうか。
よく、「保育園の大人の言うことは聞く」と保護者の方に言われることもありますが、保育園で過ごす長い時間の中ではもちろんイヤ~!と大騒ぎすることもあります(一応園の大人には遠慮して、自分のママ・パパに見せるイヤイヤよりはちょっぴり控えめかもしれませんが笑)。
私たち保育士も、子どもがイヤイヤ状態に陥ったときに、こうすればピタッとおさまる!というような魔法が使えるわけではありません。子どもによっても性格や理解力、切り替えが上手・苦手などの個人差や、イヤイヤの理由もその時によって違うので、イヤイヤ状態の子を前にして”さて、どうしようかな”と考えるのは保護者の皆さんと一緒です。
魔法は使えませんが、こういう方法や手順をふんでいくとイヤイヤが起こりにくい・おさまりやすいといったことはいくつか思い浮かぶので、今回はそれをまとめてみたいと思います。
<子どもが「イヤ~‼」と言い出したら?>
・「嫌なの?」「そうなのね」とまず一旦イヤという気持ちを受け止める!ここで、「嫌じゃない!〇〇するの!」となってしまったら、子どもはよけいにイヤイヤいうものです。こちらからの要求はしないで、まずは受け止めます。そして子どもが何が嫌なのか、どうしたいのかを考えてみます。
そしてここからは実践編。子どもが気持ちを切り替えられるように、具体的にどんなことを大人がしているのかをいくつかあげてみます。
①提案する
「こうしてみるのはどう?」「こうやったらできるかも」「またあとでやろうか」など、提案をしてみます。大事なのは、提案を押し付けないこと。大人の提案を聞き入れるか聞き入れないかは子ども次第です。
②選択させてあげる
「○○と△△、どっちがいい?」と選択肢を出すのも方法の一つです。イヤイヤ言っていても、二択を出すとどちらかあっさり選んでくれることも多いものです。大人にそうさせられたわけではなく、”自分で選んで決めた”と子どもが感じることで気持ちを切り替えやすくなります。
③時間を与えてあげる(待ってあげる)
少し好きにさせておくことも作戦のひとつです。自分でできないけど、やりたいならやらせておく・泣いたり大騒ぎしているなら、しばらくさせておく。言葉は悪いかもしれませんが、少し”放っておく”。そうすることで、思い通りにならず大騒ぎしていた子がクールダウンしてきたり、自分でやってみたけどやっぱりできないから大人に助けを求めたり、自分で切り替える”間”を与えてあげます。
「待ってるからね~」「何か手伝うときは言ってね~」と、大人が助け舟をだしておくことで、切り替えやすくなることもあります。行為としては”放っておく”けれど、無関心で放っておくわけではなく、心で気にかけながらそっとしておきます。
④その先のできごとを知らせる
状況や先の見通しを伝えて切り替えられるようにするのも有効です。何かがやりたくなくてイヤイヤになっているときは、その先にある子どもにとって魅力的なことを知らせてあげたりもします。例えば『オムツ替えたくない!』というとき…「外にあそびにいこうか」→「じゃあ急いでオムツ替えちゃおう!」といった感じです。切り替えるために何か特別なことを用意する必要はなく、いつもと同じことでも楽し気に誘ったり、言い方を変えるだけでも子どもは乗り気になったりします。
だいたいこれらのステップを踏んでいく中でイヤイヤ!と大騒ぎしていた子も少しずつクールダウンしていき、しだいに大人の話や提案にも耳を傾けていってくれるようになることが多いと感じます。
もちろん、それでも切り替えられずイヤイヤ言い続ける場合もありますが、そういう時は「○○したかったよね、でもね今は難しいことなんだ。」等、こちらの思いを冷静に伝えることもあります。イヤイヤ言っているのをどうにかしたいからといって、子どものワガママをすべて聞き入れて要求を叶えてあげてはかえって逆効果です。”イヤなのはわかったけど、今はできない”と毅然と伝えることも大切です。そうすることで、子どももイヤイヤ言っても通らないという経験やどうして通らないのかという理由を学んでいきます。また、「お菓子あげるから」など物で釣ったり、何か子どもが怖がるもので脅かしたりして従わせようとすることもお勧めしません。何か”もの”がないと切り替えられなくなってしまうようになりかねません。
大事なのは、感情的にならずに接すること。大人がムキになって、イライラして接するとよけいイヤイヤが増し、時間もかかるものです。リラックスしてかかわることが短く解決するコツです!そしてもう一つ大事なのは、子どものイヤイヤ期のときは、何をするにも”時間はかかる”ということが大前提だということです。
お出かけしたい→子どもが自分で靴を履きたいと言う→自分でやり始めるがうまくできない→~時までに行かなきゃ間に合わないから大人が見かねてやってしまう→手を出されたことがイヤで大騒ぎし、さらに時間がかかる…。
こんなことも起こりがちです。大人が”家を出るまでに時間がかかるだろう”と予測し、5分でも10分でも早めに支度を始めておけば、子どもが自分で靴を履いてみようとする時間を待ってあげることができます。
イヤイヤ期は子ども自身が自分の意見が言えるようになってきたという、自立していく大切な時期でもあります。自分でやりたい気持ちを受け止めてもらい、自分でできることをある程度自分でやらせてもらえていれば、そこまでイヤイヤと言わないものです。子どもの意思をそっちのけで、大人の都合に合わせようとして大人が手や口を出しすぎてしまうことが、イヤイヤを助長させてしまうことにもなります。
とはいえ、忙しい日々のなかでいつも心穏やかに子どものイヤイヤに付き合うことも難しいですよね。イヤイヤ期も子どもの成長の一部で、永遠に続くわけではありません。イラっとしたら、まずは深呼吸!
今はそういう時期!成長の過程で誰もが通る道!と思って、冷静とリラックスさを心がけながら子どもたちにかかわっていきましょう!
行事2024年11月06日
今年も「あそびのひろば」の季節がやってきました!
拝島保育園の「あそびのひろば」は毎年自然公園で行ない、「見せる」ための行事ではなく
親子一緒に楽しい時間を過ごす事や一緒にあそんだり体を動かす事を目的としています。
その中にはクラスごとの毎日体操やあそび、わらべうた、恒例のスタンプラリーがあるのですが
今年は例年と少し趣向を変え「お楽しみ競技」というクラスごとの競技を取り入れる事にしました。
まずはクラスごと毎日体操やしっぽ取りで体を動かしてウォーミングアップ!
親子で向き合って両手を突き合ったり、空に向かって突き上げたり
片足を後ろに引きバランスを取る動きも取り入れました。
案の定グラグラバランスを取れない保護者の方が多かったですね(笑)
その後しっぽとりをして走った後、「お楽しみ競技」に移りました。
この「お楽しみ競技」は保育園の大人たちが様々な情報を参考に考えに考えたクラス対抗の競技。
どうしたら子どもも大人も盛り上がって楽しめるかな??
そんな思いで準備を進めました。
まずは・・命名「どくキノコポイ!」
自分の陣地にある赤い玉を相手の陣地にポイッと投げ込み
より多くの玉が相手の陣地に入った方が勝ち!
広~い公園ではその玉が相手に届かない・・なんて事もありましたが
それもまた楽しいしその必死さをみんなが応援していましたよ。
投げた球はみんなでカゴに集めて数えます。
1,2,3,4,・・・
初戦、2回戦目がふじ組 3回戦目がさくら組の勝ち!!
勝ったら嬉しい、負けたら悔しい・・・そんな気持ちを体験するのも大事ですよね。
続いて・・「カードでオセロ!」
これは大人同士の競技。初めて保護者の方々と職員代表で競いました。
あちこちに置かれた紅白のカード。それらを自分たちの色にひっくり返していく競技です。
ひっくり返した途端に相手に戻されるため見た目よりずっとキツイのですが
子ども達も応援してくれこちらも大盛り上がり!!
ふじ組の保護者代表チームと職員チームが1回戦目。
この必死さ!伝わるでしょうか。勝敗は・・20対20の同点でした。
2回戦目はかりん組対さくら組。
こちらも同じような必死さ!さくら組が数枚の違いで勝利しました。
たまには大人の本気を子ども達に見せるのもいいですよね。
ご協力いただいた保護者の方々、ありがとうございました。
続いて・・「ためらわないで!風船バーン!!」
こちらは文字通り風船を膨らませ、どのクラスが1番早く割るかを競い合いました。
家族の中で誰が膨らましてもいいですよ~と話すと
お母さん、お父さんがそれぞれ頑張って膨らましてくれています。
割り方もいろいろ。踏んだりお尻でつぶしたり・・。
結果、僅差でさくら組が1番となりました。
さて最後は・・「つないでくぐってゴー!ゴー!ゴー!」
こちらはクラスごとに1列(子ども、大人の順に並んで横1列で手を繋ぎます)作り
その状態で大きなフープをくぐっていく、という競技です。
事前に子ども達だけでやってみたのですがその時の方がスムーズだった!?というくらい
混乱するところもあり大盛り上がり!クラスみんなで協力しあってフープをくぐらせていく様は
とても微笑ましかったです。
こちらはかりん組の勝利となりました。
お楽しみ競技の後は恒例の親子でまわるスタンプラリー、
そしてみんなで歌ってあそぶわらべうたと続き「さよならあんころもち」の大きな円で
あそびのひろば終了となりました。
わらべうた「いっせんどうか」
わらべうた「かぼちゃが芽をだして」
晴天とはいきませんでしたが、今年から取り入れた「お楽しみ競技」の様子
雰囲気は伝わったでしょうか。
あそびのひろばでの関わりを通して「こどもの成長を感じた」なんて声も毎年聞かれます。
日頃忙しくしているからこそ
純粋に子どもと向き合って楽しむ時間となってくれていたら大変嬉しいです。
一緒になって楽しんで盛り上がってくださった保護者の方々ありがとうございました!
さて、来年はどんなプロクラムを行なうでしょうか。
また楽しみにしていて下さいね。
レシピ2024年09月30日
9月6日金曜日に行われた引き渡し訓練。毎年この時期に災害が起こった想定で保護者ご協力による訓練を行っています。保育園で備蓄しているもの、発電機、備蓄食品などを展示して紹介しています。
今回、災害が起きたときの対応として備蓄している避難食を幼児クラスのみ昼食で体験しました。
実際に体験してみると食べやすいのか食べずらいのか、配膳の大人の対応だったりと課題はあるようですが子どもたちみんな比較的スムーズに受け入れていました。
行事2024年07月31日
先日、保育園の夏まつりが開催されました!
とっても暑い中でしたが賑やかで楽しい夏のひとときだったのではないかと思います。
そんな保育園の夏まつりの見どころのひとつといえば、
幼児3クラスが各クラスごとに作るおみこし‼
夏まつりでは各クラスのオリジナルのおみこしを、子どもたちが元気いっぱいに担ぐのが
恒例となっています。
今回は、かりんぐみのおみこしが出来上がるまでの裏話をちょっとだけご紹介…。
だんだんと夏まつりの時期が近づいてくると、
「去年どんなおみこしを作ったのか」「今年はどんなおみこしを作りたいか」など
少しずつクラスで話題になってきます。
おみこしには3種類の土台があり、毎年かりん組、ふじ組、さくら組で順番に土台が変わり
今年のかりん組は四角いカゴの形の土台でした。
その形から子どもたちの素直な頭は「動物のオリ」を連想しそこからカゴを家にして
その上に動物を乗せる…という案に。
ただ乗せたい動物はねこやうさぎ、トラ、クマなど。
一口に動物と言っても話をすればするほど作りたい好きな動物の意見は割れていき、平行線…。
これではいかんと、クラスにある動物のぬいぐるみを持ってきてどんなイメージかすり合わせていき、
卒園した年長さんが動物園遠足のお土産で買ってきてくれた赤ちゃんライオンのぬいぐるみを
モチーフに作る事に決まりました。その子の名前は「ラリーちゃん」。
普段からとても大事にしている大切な仲間です。
テーマは決まっても他にも決めることは山積み。
顔の大きさはどうするのか、足はどうするのか、寝転がっているのか、
立っているのか、座っているのか…
全部みんなで一つ一つ相談しながら決めていきました。

ラリーちゃんが決まったので次はおうち。
おうちは年中さんにお願いし、壁の色や窓の形を相談しながらこちらも一つずつ決めていきました。
みんなの意見を取り入れ、年少さんも大きい人たちのお手伝いをした結果、
出来たのは紫、ピンク、青の壁と緑のドア。そして丸、四角、細長い窓があるおうち。
おうちを年長さんに誉められた後は、今度は自分たちがおうちに遊びに行こうと
自分人形を作りました。
個性あふれる自分人形を作り、好きな場所に乗せてようやく完成!!
夏まつり当日を楽しみにしていました。
前日のお天気は雨…。当日は曇、雨予報も出ていて、外で出来るかギリギリまで不安でした。
クラスでてるてる坊主を作り晴れるようお願いすると、
当日はこれでもかというぐらいのお天気に恵まれ
暑い中、自分たちが作ったおみこしを元気いっぱい担ぎました!

そして夏まつりが終わった翌週。
楽しかった思い出を絵に描いたり、クラスでのおまつりごっこも再現して楽しんだりしました♪
かりん組みんなで協力し共通の思い出が作れた「夏祭りのおみこしづくり」。
今年の夏のいい思い出が1つ増えました。

ちなみにさくら組はサーバルのさーちゃんお花おみこし、

ふじ組はモルモットのピンクちゃんおみこしでした。

どのクラスも力を合わせ個性あふれる可愛いおみこしが出来上がりました。
来年はどんなお神輿になるのか楽しみです♪
その他2024年07月05日
幼児組では年間通して取り上げるテーマを決めて、課業の一つでもある環境認識を行っています。
「環境認識って?? 何…!?」と思われる方も多いのではないでしょうか。
子どもたちが身近な環境(生活、自然、社会)に目を向け、考えたり発見しながら、
知る喜びを経験していけるよう、子どもたちが興味のあることをテーマにして
計画をたてています。
6月は園の栄養士が幼児3クラスを順次回り、毎日自分たちが家庭や保育園で
食べている食事について『バランスゴマ』を使って考えてみました。
「今日の朝ごはんは何を食べてきたか、覚えてるかな?」
「じゃあ、昨日の夜に食べたものは?」
とまずは5歳児中心に尋ねていきました。
元気に手を挙げて思い出しながらこたえていく子どもたち。
A君:「ジャムパンとねー、おちゃ」
大人:「野菜とかソーセージとかは無かった?」
A君:「うん。あっ、ヨーグルトも食べた!」
大人:「ヨーグルトは水色の仲間だね」
とその日の朝、前日の夜、そしてその日食べる予定の給食メニューを
バランスゴマの栄養別の色に当てはめながら、1人ずつコマを作ってみました。
バランスゴマの色分けは…
黄色:主食 (ご飯、パン、麺)
黄緑:副菜 (野菜、きのこ、いも、海藻料理)
ピンク:主菜(肉、魚、卵、大豆料理)
紫: 果物
水色: 牛乳、乳製品
となっています。
この日のさくら組は、黄緑(副菜)、紫(果物)を家庭で食べてきた
子どもたちが少なかったです。
朝は時間にも限りがあり、朝食で全ての栄養バランスを完璧に取ることが
難しい場合でも 飲み物を麦茶や水から牛乳に変えてみるだけでもオススメです。
水色の栄養を体に取り入れることができますよ!
1食で完璧にではなく、1日の3食でバランスゴマを完成させれば大丈夫!
そう捉えると肩の力が少し抜けて楽になりませんか?
バランスゴマが回らずに倒れてしまう食生活を続けていると
風邪をひくなどの体調不良や、意欲やモチベーションの低下にも繋がります。
元気な毎日を子どもたちも大人も送れるように、上手に栄養バランスを考えて
取り入れていきましょう!
あそび2024年06月21日
<元気な身体をつくろう!>
4月から新年度が始まり、早2か月が過ぎました。新しく入園した子をはじめ、進級した子もそれぞれ新しい環境に慣れてきて楽しく過ごせるようになってきている頃ではないでしょうか。
新年度が始まり、新しい環境で頑張ってきたこの2か月、疲れが出て体調を崩してしまうお子さんも多かったかと思います。
これから1年、2年、と続いていく保育園生活、お子さんが楽しく過ごすために、そして保護者の方が安心してお仕事に励むためにも欠かせないのが、なんといってもお子さんが元気でいること‼ただただ元気でいてくれることほどありがたいことはないのではないでしょうか。日々の過ごし方に気を付けてあげると体調も崩しにくくなりますよ。
今回は、保育園でもお知らせしている子どもたちの元気な身体づくりのポイントをご紹介したいと思います。
<元気に過ごすには生活リズムが大事‼>
保育園では、懇談会や園だよりなど様々なところで生活リズムの大切さを度々お伝えさせて頂いています。近年のお子さんの生活リズムの傾向を見ると、就寝時間が遅い・家ではお昼寝をしない・起床時間が遅い…ということが多いように感じます。
よく育児関係の情報などでも、〇歳は△時間睡眠が望ましい、▢時までには寝かせましょう、などという情報を見聞きすることもあるかと思いますが、そうはいっても中々思うようにはいかないのが子どもとの生活ですよね。
そんな生活リズム作りのために声を大にしておすすめしたいのが、たくさん身体を動かしてあそぶこと、です‼
こう書くと、当たり前のことではありますが、DVDやタブレット端末などのメディアツールが子どもたちにとっても身近なものになっていたり、車など便利な移動手段が気軽に利用できるといった子どもたちをとりまく近年の状況をみると、意外とこの”たくさん身体を動かしてあそぶ”ことが十分にできていなかったりするのではないかと思います。おうちでは動画を見て過ごしている…。大人のショッピングに連れられカートやベビーカーに乗っている…。おでかけの移動で長い時間車にゆられている…。こういう時間ばかりになってはいませんか?大人の行動にあわせていると、ついこういう時間が多くなってしまいがちになることもあるのではないでしょうか。
そういう時間ばかりではなく、お子さんが自分で自由にたくさん身体を動かすことが大切です!保育園でも、日中の時間帯、とくに午前中は1日の中で一番活発に活動する時間です。園ではどんなことをして身体を動かしてあそんでいるかを少しご紹介していきます。
<園での運動いろいろ>
ベランダで日光に浴びたり、気持ちの良い風を感じたりして過ごしています。
「あたたかいね」「風が気持ちがいいね」と季節の変化を言葉にしながら日光浴を楽しんでいます。
乳児園庭へ出て芝生に触れてみたり、虫を発見したりしながらお散歩をすることもあります。
乳児期はたくさん動いたり遊びながら自分の身体を知っていくことがとても大切です。室内でも動きたい!欲求を叶えられる様に運動遊具が設定されています。
押し箱を押し歩いたり、中に入ったりと全身を使って遊んでいます。少し大きい押し箱で足が届かないと壁や棚の近くに持って行き、つかまりながら入ったりとよく考えています。
室内やベランダであそぶ太鼓橋も、両手足を使って、様々な体勢をとりながら渡る必要があるので、とってもいい運動ができます。初めの頃は登り方がわからなくて、助けを呼ぶ事もありました。くり返し遊ぶうちに体の使い方を覚えて、上手に昇り降りしています。
南テラスでは思いっきり「まてまてー」と追いかけっこを楽しんでいます。「追いかけてー」と大人に手招きして誘う姿もありますよ。1本橋の上をバランスを取りながら渡っていくときも、怖いと思うとちゃんと手をついて身体を支えている姿もあります。
沢山遊ぶ中で自分の出来る範囲を知っていき、安全に降りたり、渡ったりする方法を学んでいきます。大きな怪我に繋がらない様になる為にとても大切な事です。
成長して身体が大きくなると、動きも大きくなり出来る事も増えます。それに伴い、転んだときの怪我が大きくなりやすくなってきます。その時に自分の身体の使い方を知っていると、小さな怪我だけだったり、安全に動けるようになることに繋がります。
今からたくさん身体を動かして身体の使い方を獲得していきたいですね。
乳児園庭にはかりんの木が植えられていて、一生懸命に木登りしていますよ。木登りする機会は昔に比べて少なくなっているのかなと思います。
木は運動遊具と違って、自然の物なので登りやすくなってはいません。子どもがどこに足を掛けたらいいのかな?どこを 持ったらいいのかと考えながら、身体を動かしていく必要があります。頭も使い、全身も使って遊べる木登りはとってもいい経験になりますね。
こんな風に子どもが自分で自由にたくさん身体を動かす経験をしていくことで、自分の身体を知り、動かし方を学んでいきます。そして、太陽の光を浴びてたっぷり身体を動かすと、お腹もすいてよく食べられるし、疲れてよく眠れるようにもなります。園での子どもたちの様子を見ていると、やはりよくあそび、よく食べ、よく眠る子は体調を崩しにくいと感じます。よく身体を動かしてあそぶことは、規則正しい生活リズムにもつながっていきます。そしてその規則正しい生活リズムがあるから子どもは元気にあそぶことができる…そういう良い循環が生まれていきます。
子どもはたくさんあそんで楽しく、疲れてよく眠ってくれると大人の自分時間にもなりますね!
これからの季節、夏休みなどで家族でおでかけする機会も多くあると思います。そういった中にも、子どもが自由に活発に動いてあそべる時間を作ってあげてくださいね。また、だんだん蒸し暑い日も増えてきて子どもたちも疲れやすい季節でもあります。おでかけを楽しみながらも、ぜひお子さん中心のスケジュールで行動し、楽しんだ後は疲れを取る時間のことも考えてあげてくださいね。