排泄~幼児編~

育児2024年01月04日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

排泄の自立に向けて・・その2

はいざるの部屋、前回の「排泄」では乳児期のオムツ外しの時期を中心にまとめましたが今回は幼児編。ある程度自分で出来るよう育ってきた子ども達が、より自立に向かっていけるようになるまでにどんな姿が見られるのか…また、園ではどんな事に気をつけているのかなどについて少しお知らせしたいと思います。自分で出来る事が増えるため、大人の関心が薄くなる幼児期の排泄ですが、一生ついてくる生理現象なので大切で大事な行為である事には変わりありません。

 

<排泄の自立って??>

「トイレ行ってきまーす!」幼児の部屋は乳児室の作りと違い横にトイレがある訳ではありません。そのため排泄に向かう時には、大人に声を掛けて行ってもらうようにしています。一斉に「トイレの時間」があるのではなく、尿意、便意を感じたタイミングで向かいます。もちろん場面の切れ目や午睡前などには声を掛けますが間隔はそれぞれ違うので「行く、行かない」はその子に出来るだけ任せます。しかしそれが完全に出来るのは、「幼児」だからではなく体の機能がしっかり成長し、排泄のサインを自分で捉えられるようになるから。そのため間に合わず部屋で漏らしてしまう子も、まだオムツの子もおねしょをする子も当然いますし、それがある日突然パタっとなくなる事もよくあります。

この個人差は乳児期と同じですね。だから幼児だって「あせらず、しからず、くらべず」。幼児になるとプライドも出て来るので少しやっかいな状況も時にありますが、大人はいつか必ずくる「自立」の日に向けて少しの手伝いと励まし、そして毎日見てるからこそ小さな変化を見落とさないようにしています。

 

 

<排泄って意外と大変⁈>

排泄ってトイレに行くだけでなく、例えば男児なら立って排尿、排便時はどうやってお尻を拭いて始末をするのか、終わった後の衣服の整え方や手洗いなど意外とする事が多いんですよね。大人は無意識にしているけれど子どもはそうはいきません。ここにも個人差があるので出来る事も要求する事もそれぞれ・・。大人はその子の発達に合わせて直接助けたり、見守ったりしています。幼児クラスは混合なので特に男児の排尿は大きい人たちがしているのを小さい人たちが見て真似をしたり、教えてもらったりしながら出来るようになる事があります。衣服を全部下げお尻を出さなくても濡らさずに上手に排尿出来るように、大人からも友だちからも教わりながら身につけていくのは集団生活の良さかも知れませんね。

 

排便時のお尻拭き、ご家庭ではどうされているでしょうか。幼児になると少しづつ自分で出来るよう大人がやり方を伝えながら拭いたり、自分の手が後ろに回ってお尻に届くようになると一部任せてみる事もします。でもまだ完全ではないので仕上げをしてあげたり、見守ったりもします。ただ、排便のタイミングは個々によってまちまち。昼食後のトイレが排便ラッシュになってしまう事もざらなんです。その1人1人に排便の始末をするのも正直なかなか大変・・。生活リズムを整え朝食後家庭で排便してから登園する、という習慣を就学頃までに整えられるといいですね。ご家庭でも全部やってあげてしまわずに(放任もせず)、時には一緒に、時には見守って丁寧に行為が出来るよう助けてあげて下さい。

 

上記の他にも排泄の後の手洗い、衣服の整えもありますが考え方は同じ。長い時間保育園にいる子ども達ですがやはり園だけでは身に付かない生活習慣が沢山あります。幼児になるとつい目を離しがちですが全部は任せきれませんよね。見守ったり、手伝ったり、励ましたり、要求したり・・その子にあった、その場面にあった対応を考えながらこれからも園と家庭とで協力して自立に向けてのお手伝いが出来たらと思っています。乳児同様課題はそれぞれ。園での様子が気になったり、質問等ありましたらいつでも声を掛け聞いて下さいね。