清潔~きれいにするってどうやって身につくの?~
育児2022年12月20日
早いもので今年も残りわずかになりましたね。今年最後のはいざるの部屋、乳児偏!
今回は”子どもの清潔”についてをテーマにしました。
“清潔”というと難しく感じるかもしれませんが、言い換えると“(汚れたら)きれいにする”ということです。あれこれ病気の流行するこの季節、そしてコロナの流行もあるこのご時世、清潔にはより気を付けていきたいところです。また、お子さんがいずれ成長し大きくなった時に、顔や手が汚れていてもそのまま、鼻水がでていてもそのまま、そういったことに無頓着でいて欲しくはないですよね。清潔にする、ということを子どもが自分でできるようになっていくためには、まだ自分ではできない小さいうちからの習慣づけも大切です。園ではどのようにして助けているかを紹介したいと思います。
<手拭き、手洗い>
乳児クラスでは食事前後に口周りと手をおしぼりで拭いています。0歳児のうちは、「きれいになったね」等、声をかけながら大人がふいてあげます。毎日積み重ねていくと見通しが持て、自分からおしぼりに手を出したり、口と手を拭こうとするようになります。慣れてくると「ほっぺに汚れがついているよ」と大人に教えてもらいながら自分で拭いてみようとします。ただ拭くのではなく、きれいにしようと意識を持ち拭いていきます。汚れは残っていないかな?と大人と一緒に確認しています。だんだん大きくなると、食事中に汚れると自分でおしぼりで拭いたり、最後に自分できれいにしてから終われるようになっていきます。いずれはおしぼりでなく、紙ナフキンできれいにするようになります。
手洗いも同様に、0歳児のうちは大人が一緒に声をかけながら手助けしていきます。だんだんと成長するにつれ、やり方を教えて部分的に自分でやるようになっていき、やがて最初から最後まで自分でできるようになり、自立していきます。ほとんど自分でできるようになった中でも、丁寧に洗えたことを褒めてあげたり、手を洗う時は水を出しっぱなしにしない(もったいないからネ!)ことなどを伝えていく事も大切ですね。
<鼻かみ>
始めは鼻水を拭こうとすると、顔を背けたり、泣いたりと嫌がることが多いです。ご家庭ではどうでしょうか?園では「鼻水を拭くね」と声をかけてから拭いています。このひと言が子どもの心の準備にもなります(もちろん、声をかけても慣れるまでは泣くことが多いものですが…)。拭きを終わったら「きれいになったね」「すっきりしたね」と綺麗になるって気持ちいいね!と伝えています。
成長するにつれ、自分でできることが増えてくると、自分でティッシュを折りたたんでかもうとするようになります。そういうときは片方の鼻の穴を押さえて、片方ずつかみ出すように知らせて練習しています。自分から「鼻出た!」という子もいれば、出ていても平気で遊んでいる子もいて人それぞれ。自分で気づかない子には「鼻水出ているよ」「かんでおいで」など知らせていきます。鼻水が出たらかむ、という意識付けが大事です!鼻をかんだら手を洗う、もセットで伝えています。
<うがい>
園では2歳児クラスの後半から食後のブクブクうがい、外から帰った後のガラガラうがいを取り入れています。まだ難しい子は口に含んで吐き出す、ということから練習していきます。これだけでも効果はあります。
ガラガラうがいは更に難易度がアップ!まずは水を口に含んで上を向くことを練習します。それができたら上を向いたまま「あー」と声を出してみます。こうやって少しずつ練習しています。最初はできなくても、コツコツ続けているうちにだんだん上手になっていきます。
園での様子をお知らせしていきましたが、もちろんいずれのことも乳児クラスの子どもにとっては難しく、個人差もあるので十分に手伝ってあげたり、仕上げをしてあげたり、見守ってあげる必要があります。手洗いや鼻かみ・うがいなどどのことにおいても、大事なのは“やりなさいと言われたからやる、とかやらなきゃいけないからやる”ということではなく“汚れたら汚いから、きれいにすると気持ちがいいからやる”というように、子ども自身が必要と感じてそのことを行えるようになることです。そうなって初めて”身についた”と言えるのではないかと私たちは考えています。
うがいや手洗い、鼻かみなどそのやり方だけでなく、前後のやり取りや声かけも大切にしてみてくださいね。長い目で見ると、その効果がきっとあると思いますよ。